脱炭素社会に向けた取り組み
世界的に脱炭素社会の実現に向けた取り組みが加速する中、住宅を含む「家庭部門」のCO2削減目標は-66%(2013年度比)と他の部門に比べて最も高い数値が設定される(※)など、住まいの脱炭素型への転換が強く求められています。トステムは2050年カーボンニュートラルの達成に向け、新築・既存住宅の高性能化を推進し脱炭素社会の実現に寄与していきます。
※出典:「地球温暖化対策計画」(2021年環境省)
「家庭部門」のCO2排出源で、消費エネルギーの多くを占める冷暖房の効率を向上させるには、住宅の断熱性を高めることが不可欠です。住まいでも特にエネルギー損失や流出の大きい窓や玄関といった開口部を高性能化することで、冷暖房効率を高めCO2削減に貢献することができます。
膨大な住宅ストックを抱える日本では、新築住宅だけでなく既存住宅の性能向上も不可欠です。国内の住宅の高性能化は遅れており、現在の省エネ基準に満たない住宅は日本全国の住宅の約90%(※)という調査結果が出ています。「家庭部門」の温室効果ガスを減らすためには、新築住宅と既存住宅両方の高性能化を実現していく必要があります。
開口部の断熱性を高めるうえで、重要な役割を担うのが窓です。窓はエネルギーロスが非常に大きい場所であるため、窓を換えることで熱の損失を大幅に抑えることができます。たとえば、1枚だけの単板ガラスの窓を、複層ガラスの窓に換えた場合は約50%、さらにそれをトリプルガラスの窓に換えた場合は約60%の熱の流出を抑えることができます。ガラスとガラスの間にある中空層が熱を伝えにくくするからです。新築と既存住宅それぞれで、単板ガラスの窓を、熱の流出をその80%ほど抑える効果のあるトリプルガラスの高性能窓に換えた場合を試算すると、大幅にCO2を削減できることがわかりました。
トステムは、熱の逃げやすい開口部の断熱性能を高めることで、住宅におけるエネルギー負荷を低減する商品を多数ラインナップしています。開口部の高性能化を推進することで、 日本の住宅の脱炭素型への転換に貢献します。
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